第9章 「冬休み編」

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「そうよね、ごめんなさい。だけど、私たちしかいない時は、以前の感じでもいいのよ? リビエラもその方が気が楽でしょう?」  リビエラが少しだけ考えるような素振りを見せました。 「宜しいのですか?」 「もちろん」 「……本当に?」 「私がいいと言っているのだから、気にする必要はないわ」  リーゼロッテが屈託のない笑顔をリビエラに向けると、彼女は私の方をちらりと見て、それからまたリーゼロッテを見ました。 「私が以前リーゼロッテ様とお会いした時のような振る舞いをするということは――こんなことをする可能性もあるけど、いいの~?」  言い終わるよりも先にリビエラは席を立ち、私の隣に座ったかと思うと、私の左腕に抱きついてきました。 「な……っ!?」  リーゼロッテがその蒼い瞳を大きく見開いて、ありえないほど狼狽えています。  これは――楽しんでいますね。    リビエラの目は先程とは違い試すような、それでいて面白がっているように見えました。  すると、リーゼロッテは何を思ったのか、私の右腕に抱きついてきたではありませんか。 「駄目よ! 絶対に駄目! あ、アデルは私のなんだからっ!!」
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