第2章 ダニーの店で

3/4
前へ
/14ページ
次へ
『よおミッチ!』 『ハーイ、ミッチ』 ロブと、ロブのガールフレンドであるグレイシーが先に店の前に来ていた。 グレイシーは栗色のブロンドヘアを腰まで伸ばしている。 モデルのような体型が、ちょっとセクシーな服装と相まって周りの目を引いている。 『ん?横の彼女はミッチの知り合いか?』 ロブはミッチの横にいるカナを見つめている。 グレイシーも見慣れない日本人女性に怪訝な表情を浮かべている。 『はじめまして、私はカナです。さっきミッチと会ったんです』 流暢な英語を喋るカナに、ロブとグレイシーは驚いた表情を見せた。 『驚いたな、良い発音しているよ』 『ごめんなさい、日本人と喋る事何てないから、ちょっとね』 『気にしないで!私もいきなりここに来てしまったんだから。ここで仲良くなれれば幸運ね』 カナがグレイシーに手を差し出す。 グレイシーも笑顔で握手を交わした。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加