良心に背き続けた男

17/17
前へ
/17ページ
次へ
そして自殺もまた、病気や労苦からのものや人々に何かを訴えるものと罪逃れのためだけのものでは全く罪の質が異なります。 貴方は自ら招いた自身の転落から逃れるために前回の岐司との契約を一方的に破棄したのです。 更に貴方は細々と暮らす無辜(むこ)な年配者を騙し、生き血を吸うように生きました。そのなかには失意で亡くなった方もおられるのですよ。 その他にもかつての部下をはじめ多くの方にも酷い心の傷を負わせました。 貴方に良いところが全くなかった訳ではありませんが常導神を無視して人への労(いたわ)りや親切心、優しさや慈悲の心、そんな愛情を学ぼうともしなかったことを差し引くとこのような結果になるのです。 気の毒ですが貴方は受け入れるしかありません。 」 『・・そんな!・・なんで!?俺は競争社会の勝ち組なのに!・・なんで!・・』
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加