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「・・それは本来持ってはいけない愛情ですよ。
・・しかし困りました。
貴方は次の人生を受け入れたくないようですが、かといって真知子さんに会いたい気持ちにも嘘はないようですね。
う~ん、未練や強い執着心は転生の妨げになりますからこれは捨て置けないですね。
・・では彼女の元へ行けばそれを実行できますか?」
「もちろんです。」
「・・よろしい。ならば笑ってしまったお詫びも兼ねて特別に計らいましょう。
但し、貴方には虫として転生していただきます。
勿論、どの種類のものになるかも選べません。
さらに体は時折自分の思うように動けない時もありますし、ぐずぐずしていると人間としての魂に戻ることができないかも知れません。
人間以外の転生はそれぐらい無理のあることを理解してください。それと、真知子さんが辛い思いをすることになるかもしれませんがそれでも受諾しますか?」
変わり果てた姿になった自分に気づけば真知子も辛い気持ちになるだろう・・そう思ったが研次は迷いなく岐司の示す条件に同意した。
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