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「な、な、なんでそんなことになってんの?」
「あー、やっぱり違うのか。女子社員たちが給湯室で噂しててさ、まさかなと思ったけど、一応聞こうと思って」
「違うよ。握手したときによろけたの。」
「え?握手なんかしたのか?営業部ではただの挨拶だったぞ?」
「経理部ではみんなと握手したよ『よろしく』って言われながら」
真治は顎に手をあてて何か考えてる。
「どこの部署でもそんなことしなかったはずなのにな。なんでだろ」
「経理部にかわいい女の子でもいたんじゃないか?」
「好みのタイプか?そんな姑息な手使わなそうじゃないか?怖そうだし」
「じゃぁ、なんでだろうね」
隣の席のみるきぃが、いつもの椅子を滑らせて彩の席まで近づいてきた。
「そういえば、黒須さんフルネームなぜか聞かれてましたよね。案外、黒須さん目当てだったりしてね」
みるきぃは、舌をペロッっと出し、また自分の席へ椅子を滑らせていった。
少しの爆弾を落として・・・。
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