第一章:一日目と1803回転前

11/19
前へ
/41ページ
次へ
ミサトは臆することなく宇宙人に質問する。 「ねぇねぇ、宇宙人さん!お聞きしたいんですけど・・私達の会話・・・話がわかるの?」 “ワカル・・・デス” 自分も恐る恐る聞いてみた。 「あの~、今、話したのはミサトです。 俺は・・・私の名前はリョウです。 あなたの名前は?・・・どこから来たんですか?」 ”ミサト・・・リョウ・・・ワタシ・・・ナマエ・・・ナイ・・・ウチュウ・・・ベツ・・・セカイ・・・キタ・・・” 「やっぱり宇宙人なんだぁ!すご~~~い!」 ミサトは楽しそうにはしゃいでいたが、自分は 混乱していた。 「ちょっと俺、状況を理解できてないんだけど・・・ミサト頼むわ」 矢継ぎ早にミサトが質問する。 「わかった!!あのー、宇宙人さん、名前が無いって言ったけど、どうやって仲間の一人一人を区別してるの?名前が無いと困るでしょ?」 “ワタシ・・・ゼンブ・・・オナジ・・・ヒトリ・・・ヒトツ・・・デス” 「つまり・・・この顕微鏡で見えてる青い丸の目玉と棒、全てまとめて宇宙人さん一人って事なの?」 “ココ・・・ミナイ・・・ココ・・・イナイ・・・カラダ・・・ワタシ・・・デス”
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加