第一章:一日目と1803回転前

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ミサトは同い年で、隣の家に住んでいる幼なじみの女の子。 違う私立中学校に通っている。 これを本人に言うと怒られるが、お世辞にも勉強が出来るとは言えない。 自分よりも背が高いというのがかなり悔しい。 髪が長くスラッとしていて、見慣れた顔は、 わりと美人だとひそかに思っている。 とにかく口が達者でいつも会話してると喧嘩みたいになるけど、なんでだろう、一緒にいると楽だ。 2階の自分の部屋。 少し開いている窓。 白いレースのカーテンが、吹き込む風に時々押されて、緩やかに踊る。 窓の外。 空は、ほぼ快晴。 昼に食べたコッペパンのような雲が2つ3つ浮かんでいる。 放課後、この日もミサトが制服のまま、遊びに来ていた。
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