第一章:一日目と1803回転前

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「1、2、3、4、ダメダメ数えられない、十人以上はいるよ、いやもっといる!目が疲れた~!リョウちゃん、代わって数えてみて!」 「十人以上って、完全に宇宙人にしちゃってるよ」 “ソウ・・・デス” その時、確実に言葉が聞こえた! 「えっ?リョウちゃん、今、何か言った?」 「ミサトが言ったんだろ?」 「私、何も言ってないよ!」 「やめてくれよ!じゃあ誰だよ!?怖すぎるだろ!」 “ワタシ・・・コエ” また聞こえた! 「ふざけんなよ、ミサト!!」 「私じゃない!」 “ワタシ・・・コエ・・・デス” 確実にミサトではない!! 「おいおいおいおい!どーなってるんだよ一体!」 「ちょっと、リョウちゃん、これ見て!目が少し開いてる、やっぱり目玉だよ!リョウちゃん!目玉!目玉!」 再び顕微鏡を覗いたミサトは動揺して、慌ただしく手招きした。 急いでミサトに代わって顕微鏡を覗く。
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