19歳 4月 新入生

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ピピッ ピピッ ピピッ 携帯のアラームが薄暗い部屋に鳴り響いた。 「ん、む……」 この時間が一番苦痛だ。 なんとかアラームを消し、またしばらく布団の中で葛藤する。 4月になっても朝はまだ寒く、布団から中々出ることができない。 布団の心地よい暖かさでまたウトウトしてきた頃。 「若葉~!遅刻するよ起きて!!」 「寒っ!!わかったよ~」 私の部屋に突如入り布団をもぎ取ったのは、木村花子(きむらはなこ)。 私のルームメイトだ。
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