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「若葉~おはよー」
講義に向かう途中私を呼ぶ声に振り向くと
ガバッ
「はうっ」
振り向きざまに抱きつかれた。
「南、苦しい…」
「へへー」
私が背中を叩きギブアップを示すとなんとか離れてくれた。
彼女は牧田南。同じ野球部の選手だ。
彼女とは学部も同じなので大体一緒にいる。
いつもニコニコ笑顔で誰にでも優しい、野球部の癒し的存在だ。少し天然なところがあるが。
「ねえ若葉、来週から新人入ってくるよね。どんな子たちかなあ?」
「さあね~でもレギュラー取られないように頑張らなきゃね。その前に先輩として見られるか不安…。」
「あはは!若葉いっつもぼーっとしてるから舐められるかもね?」
…この天然には言われたくない。
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