244人が本棚に入れています
本棚に追加
あ、そういえば自分の名前言ってなかったな…。
教室に向かいながら思った。
何故か胸がドキドキと鳴り止まなかった。
私は人見知りなので、初めて話したから緊張したんだなと思う。
鳳至さんすごく可愛いかったな…。
身長は私と同じくらいだろうか。スタイルがよく色白で、そこまで大きくないが綺麗な瞳。黒髪のショートボブで、女の子らしいお洒落に見える髪型だった。
ハキハキ喋ってとても礼儀正しそうな子だった。
何より笑顔が素敵だった。
私と話したのはたった一言だけだったが、なんとなく良い子というのが伝わってきた。
教室に着き後ろの方からそろっと中に入る。
先生は既にいたが出欠確認がまだみたいなので間に合ったみたいだ。
南と並んで席に着き持っていたお茶を飲んで息を整える。
「尚子可愛いよね。」
「!ゴホッゴホッ」
器官にお茶が入ってしまった。
南って、エスパー…?
私は努めて平静を装う。
「ゴホッ、うん、いい子そうだったね。」
最初のコメントを投稿しよう!