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ジムに入りさっそく私はトレーニングを始める。
補助が必要なものは尚子に手伝ってもらい、必要ないものは1人でする。
1人でしてる間は尚子は側に座ってじっとしている。
「尚子はなんでこの短大に入ったの?やっぱ幼稚園の先生が夢?」
「そうですね、高校のときいろいろあったんですけど、今はそれが夢です。」
いろいろって何だろう。
少し気になったが会って間もないので深掘りするのはやめた。
トレーニングをしながらちょこちょこ話をし、尚子についていろいろ知ることができた。
県内から進学したこと。
野球が大好きで短大に入る前からマネージャーをしたいと思っていたこと。
寮のみんなと仲良くなり楽しく過ごしているが姉妹喧嘩みたいなこともあること。
話をするにつれ私も最初の緊張はなくなっていった。
彼女はおそらく話上手なんだろう。
話下手な私でも会話をしていて心地よい。
1人でトレーニングしていた時より何倍も時間が早く感じられた。
練習終了時間になり私たちはグラウンドに戻った。
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