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「若葉バスきた！乗ろっ！」
ぼーっとしていると花子から呼ばれ、ぐいっと腕を引っ張られた。
そのまま腕を組んでバスに乗り込む。
……なんか周りから殺気を感じる。
人を信じない私でも、花子だけは信頼している。
私が人を信じられなくなった経緯も全て、花子は知っている。
深く傷ついた私をみて、花子はずっと側にいてくれた。
慰めることもなく、ただ隣にいるだけだったが、
それが花子の優しさだと私は知っている。
外見も性格もこんなに完璧な子に彼氏がいないなんて私の中の七不思議だ。
でも隣にいられる私って幸せだなあ～とバスの外の景色を眺めながらほのぼの思った。
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