第1話 2人のかずき

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第1話 2人のかずき

季節は3月、別れと出会いの季節。よく出会いがあれば別れもあると言われるが、春は卒業式も入学式もあり学生には真に出会いと別れの季節とも言える。そして、この春に人生の分岐点を迎える1人の高校生が日曜日の朝を迎えた。 和希『ふぁ~あ…朝か。』 その少年は見るからに整った顔、長身で髪の毛を茶髪に染めいかにもリア充の塊の様な見た目をしていた。 和希『あ、今日健太達とマルキューの前で待ち合わせしてるんだったわ…ダルいなぁ。でも約束したし、準備始めるか。』 少年は、あからさまに面倒くさそうな顔をするが友人坂倉健太との約束という事もあり出掛ける準備を整える事にした。少年の名は東 和希。東京都渋谷区に住む高校2年生。まさに青春真っ只中の男子高校生である。 和希『かぁーさぁん、なんかご飯ない?…あ、母さんそう言えば、今日朝早くから仕事って言ってたな。ま、飯は後で食べればいいか。』 準備を終えた陸は、いよいよ友人の健太との待ち合わせ場所に向かおうとすると1枚のカードが目に入った。 和希『ん?…ドナー…カード?こんなの何で机の上に置いてあるんだ?』     
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