勘違い同居

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 そんな不安で押しつぶされそうになった時に、何とルパンは、普通にお金を持って戻って来てくれたのである。  涙が出るほど大塚は感激した。やっぱり詐欺と言っても幹部になるような人は器が違うんだな、などと思い直した。  こうして無事、食い逃げ騒動を乗り切って遅い昼食にありつけることになったが、やはり相変わらず会話で食い違う事が多く、お互いに違和感は拭えずに居たのだった。  ただ、このようなエピソードもあった事から、同居で違和感はあるのだが、ルパンは大塚の事を、人情に篤い男である。と思うようになったし、大塚はルパンの事を、信用できる男だ。と思うようになった。
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