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誤解が解ける時、それは二人の終わりを告げる時…
こんな濃密なエピソードも起こった事で、段々と二人で身の上話をするようになった。
特に大塚がルパンに心を開くようになって、饒舌になったのかも知れない。
ルパンは、大塚が何故人情派刑事になったのか?その秘密を知りたくなり、大塚に何で食い逃げ犯を助けたのかを訊いたのだが、それに対して大塚は自らの身の上話をルパンに語ったのだった。
それによると、大塚の家も昔から貧乏で、普段から食べる物に事欠く状態で、非常にひもじい思いをして育ったという。
だから人一倍ご飯を食べられない人の苦しみを理解しているので、家族も何度か警察にご厄介になったとの事だった。だからそんな人を見かけると助けたくなってしまうのだという。
この話を聞いて、ルパンはしみじみと大塚の人情派刑事になった由来を知って感動した。
きっと、その警察にご厄介になった時に、担当してくれたお巡りさんがとても良い人で、自分もそんな立派な警察官になりたいと思い、刑事になったのだろうと考えた。
が、ここで、今までの会話の違和感が頭の片隅に引っ掛かる事があり、この身の上話にもどこか違和感を感じた。
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