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近くの商店街に来ると、二人は何回か食事をして味の確かさを知る定食屋を目指した。
その定食屋の前で、何やら人だかりが出来ているのが見えた。
その人だかりの中心には、寄ってたかって一人の男をボコボコにしているのが見た。
「待て待て待て待て!止めろ止めろ!」
それを見た大塚は、そう叫びながら、その人だかりの中に割って入り、ボコボコに痛めつけている男たちを制止した。
「一体何が有ったんだよ!?」
と大塚はボコボコにしていた男たちを見渡した。するとその中に、自分たちが行くべき定食屋の主人が居ることが判った。
定食屋の主人と、最近の常連となっていた大塚の目線が合うと、定食屋の主人が口を開いた。
「こいつは食い逃げをしたんだよ。とんでもねぇ野郎だよ!」
と大塚に訴えた。
それを聞いていた警官であるルパン上村は、犯罪の現場を目撃したために、この食い逃げ犯を逮捕しようとした。当然、定食屋の主人を中心にボコボコにしようとしたのだ。当然この犯人を警察に突き出すつもりだろうと思ったからだった。
しかしルパンが手錠を出す直前に、大塚が意外な事を口にした。
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