えっ、私達中学生だよ。こ、混浴なんて…。

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「はい、カーット!」 「!!」 あかねちゃんの声ではっとなる。 「もう、なんなのその下手な夫婦芝居は」 呆れた表情のひまりちゃん。 「お前らなぁ。知っててやったんだろ?」 「はぁ?貸切りなんだから一緒に入るにきまってるじゃん。」 「あかねちゃんたちは平気なの?」 「そりゃあ恥じらいはあるが、小中学生ともに人気の高い裕くんと椿君との混浴の魅力が勝ったかな。」カラカラ笑うひまりちゃん。 「それよりなに、あのヘタレは?」ペシペシ叩かれる裕ちゃん。 「折角あやめと二人にしてあげたのに…。なんでグイグイいかないのよ?」 「ば、バカ、月島さんの前だぞ。」あたふたな裕ちゃん。 「まあ、よき青春の1ぺージが見れたからいいんじゃない。」 「確かにな。俺は牛が見れたからいいわ。」 「ゆ、ゆるさないわ。」掃除用のほうきを竹刀に見立てて突きを放つひまりちゃん。 「ば、バカ、マジに突きを出してくるな!」と言いながらも華麗に避ける裕ちゃん。 「全国の有段者でも避けられない突きなのに…。悔しい。」 「ひまり、もうやめときな。突きの度に揺れまくるそれ小学生には凶器だから。」 振りかえると鼻血をだして倒れる椿にペシペシ攻撃している唯ちゃんが…。これもまた面白い1ぺージだな。 「そろそろお湯に入ろうぜ。」 みんなでお風呂に入る。 暖かい。皆で笑いながらお風呂に入る。 このメンバーで一緒に入るのはおそらくこれが最初で最後だろうな。 裕ちゃんを見る。日頃の疲れを癒しているのか、ぼんやり空を眺めている。 「やっぱり格好いいね。」 ひまりちゃん? 「この武器を前にしても、彼を振り向かせることは出来なかったな。」 「当たり前でしょ。あいつの頭のなかはあやめしかいないんだから。」 「ちょっと、あかねちゃん!」
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