私と犬のドМな日常

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「斎藤さん、最近楽しそうだね。  彼氏でもできた?」 女同僚にあとは宜しく~なんて例のごとく私は仕事を押し付けられたのだけど。 「ま、松本しゃんっっ!」 噛んだ、恥ずかしい。 そんなこと気にせず、お疲れ様、とコーヒーを差し入れつつ隣に座る私の想い人、松本さん今日もカッコイイ。 ザマミロ女同僚共、てめぇらが仕事を押し付けてくれたおかげで松本さんと二人っきりで話せてるよ私!!! ここオフィスだけど! 周りにはまだ働いてる人いるけど! 私の目には松本さんしか映っていない、ワールド イズ マツモトである。 「か、彼氏というか・・・犬を、飼い始めて。」 「へー犬!  何犬?」 「えっと、あー、・・・雑種・・・?」 犬の種類とか正直そんな知らない。 ダックスフンドとチワワとブルドックぐらいだ。 あ、あとドーベルマン、あれカッコイイよね。 「じゃあ斎藤さん、彼氏いないのか。  俺、立候補しちゃおうっかな。」 「ふぁ!?!?!?!?!?」 変な声出た。 絶対今私の顔真っ赤だよえっ何今何が起こった? 目の前の松本さんがにっこにこしてる爽やか。 「斎藤さん、いつも仕事真面目にしてて、えらいなぁって思ってたんだ。  ど?今夜食事でも。」 「は、はい・・・。」 冷静に返事してるけど私の頭の中は爆発寸前である。 今までの苦労が報われた感ある。 じゃ、今夜ね、仕事はほどほどにして休憩入りなね、なんて声をかけて去っていった。 今夜食事私と松本さんが食事今夜・・・。 本当に頑張ってよかった。 あれだな、人間嬉しすぎると逆に冷静になれるもんだな。
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