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ガサガサ。
お風呂場のほうから何か音が聞こえてきた。さっきパトロールしたときは誰も居なかったのに。
ガサガサ。
やっぱり、お風呂のところから聞こえてくる。
ボクはゴクリと息を飲み込んで、銃を持ってしのび足でお風呂場へと向かう。
ボクが近づくたびに音はドンドン大きくなっていく。
「だっ、誰だ!!」
ボクは銃を構えてお風呂場へと飛び込んだ、すると其処には。
「ぴょ! ぴぽぽ!」
まるで、ネズミのようなウサギのような生き物がそこにいたのだ。
「さてはお前、怪人だな! 撃っちゃうぞ」
「う、撃たないででぴぽ! ぼくは【ぴえ】っていって悪い怪人さんじゃないぴぽよ」
ボクが銃を構えると、ぴえは助けてくださいぴぽお願いしてきた。
「ぼくはひとりぼっちでお留守番している偉い子の前に現れる妖精なのだぴぽ。もし良かったらぼくと一緒に遊んで欲しいぴぽ」
ぴえはモコモコの耳を揺らしながらボクにきいてきた。
「あそんでくれるの?」
「もちろんだぴぽ! ぴえと一緒に遊ぼうだぴぽ!」
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