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「向こうの家に着替えがあるから、俺、あっちでシャワー浴びるよ。
出る前にここに来るから…。」
「うん。」
力なく横たわりながら、もうお別れの時間が近いんだと悲しい気持ちになる。
遅くても夜には会える
遅くなる原因はわかってる
それを思うとチクンと胸が痛む。
大丈夫、彼の気持ちは私にある
彼は信じられる
高校のときから私だけを見てくれる愛しい人
彼を信じなくて誰を信じると言うの?
私は信じてひたすら待つだけだ。
「赤ちゃん、パパを守ってね。」
お腹に手を当てて優しく撫でる
また力が湧いてきた気がする。
この子はいつも私に元気をくれる。
この子と一緒なら、辛いこともきっと乗り越えられる。
まだ見ぬ赤ちゃんに思いを馳せながら、ゆっくり目が閉じていった。
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