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これ以上したらたぶん、今日一日動けなくなる
赤ちゃんだってきっと苦しいよね
不安が湧いて思わず背中をパンパン叩いた。
「何?」
「もう…無理。
力が入らないよ。」
「俺は夕貴が充電できて元気いっぱいなんだけどな。」
口角を上げて笑う高村くんが恐ろしい。
「心は凄く元気になったけど…」
「そっか、夕貴を元気に出来たなら、良かった。
今夜もあるしな。」
恐るべし高村くん
彼のタフさに驚き、身の危険を感じて冷たい汗が滲んだ。
私はもしかして夜は筋肉痛かもしれない。
「先にシャワー浴びる?」
「うん。」
パジャマや下着を寄せ集めて付けて、シャワーを浴びにいった。
シャワーを終えて部屋着を付けて出ると、いい臭いが廊下に漂っている。
「あ、夕貴、朝御飯できたよ。」
ハムエッグにサラダに紅茶
トーストのいい香りが漂っている。
デザートにイチゴまでテーブルに乗っていて、
昨日私はイチゴを買ってないのになぜ?
「冷蔵庫にイチゴがあった?」
「あ、足りないのは向こうの家に取りに行った。」
「へー、凄いね、ちゃんと買い物とかしてたんだね。」
「さ、食べよ。行けないときは健に頼んでた。
夜は遅いけど、朝は比較的ゆっくりできるから、朝食はしっかり摂るんだ。」
広いテーブルの真ん中に景色が見れるように並べられている。
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