第一章 I bet my life!

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「あいつあんな機体隠してたんだ」 「もうアビリティかよ」 「Goodday to die 速度二倍被ダメージ倍。特攻する気だ」 田中の機体が走りだす。 「バズーカ弾着まで2秒。バルカン掃射来ます」 ジグザグに疾走する田中。ロケット弾をよける。 ウインチワイヤーを発射。横っとびで、バルカン掃射をよける。 「はええ、学校と全然ちがう」 「あれがリトルリーグ決戦機。でも田中田中田の中田。ミニイージスがいない」 「ミニイージスって電子戦機だろ? フォートレス級でもあるまいし。ナイファーに随伴するなんて化物かよ」  ミニイージスは、大型のフォートレス級でしか扱えないサイズのパーツだ。  大型のミサイルを撃ち落とし、発射地点を割り出して反撃するフォートレス級の大型パーツだ。電子戦機で扱えるパーツではない。 「自称なんちゃってイージス。給弾ベルト付きのマークスマンライフルでほとんど撃ち落としたらしい」 「ほとんど?」 「だいたい、まあまあ、そこそこ、って書いてある」 「関西人め」  双子の片割れが毒づいた。 「修正射撃来ます。煙幕開始」  フォボスがアシストを開始した。田中機から煙幕が発生する。     
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