第一章 I bet my life!

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 病院からの帰り道。  田中は、廃材置き場を通りがかった。入道雲がゴロゴロと夕日に喉を鳴らしている。  アスファルトの熱がスニーカーを通して伝わってくる。雨が近いのかもしれない。 「あれはチート双子? おい! なにをやっているんだ?」 双子が倒れていた。白黒反転したデザイン。いつも学校で絡んでくるいじめっ子の双子。 「中田と同じ? おい どうした?」  田中は双子のインタラクティブアイウェアをかけてみる。 continue? カウントダウンの数字は700をこしている 「何が起きてるんだ? フォボス起動」  田中は、自分のインタラクティブアイウェアと双子のをつないだ。 「戦闘生理学支援モジュール フォボス起動します」  田中のインタラクティブアイウェアに、女性型のロボが現れた。バトルの支援AIだ。  中田が田中のために組んでくれた忘れ形見だ。 「いったいなにがおきているんだ」 「違法AIを検知しました。接続を外すことをおすすめいたします」 「違法AI?」  女性AIが感情のない落ち着いた合成音声で伝えた。 「ゲームのプライズとして負けた場合は、操縦者の脳をアップロードを要求しています」     
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