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突然、横やりを入れられた彼女は不機嫌そうな顔で聞き返す。眉間にしわを寄せ、目は細められ怒りが伝わる。
おお……怖い。そう思ったけど、睨まれたくらいで自分の考えを変えることはしない頑固者なので、そのまま構わず里紗に話しかけた。
「もしかして、心の声が漏れてた?」
「出てた出てた。かなりの音量だったわよ」
「いやーついペロッと。何か違うな―と思って。んー、しかもさ、その会社って自分で選んだんだから、そのことでお兄さんを責めるのも間違ってると思っちゃうんだよね」
「だから、さっきからダダ漏れしてるってば。しかも声でかい」
先程から自分への返答がこないことにも、その内容にも腹を立てた女性は「ちょっと!」と声を荒げて私を呼び掛ける。
「あ、お姉さん。ここに何かついてるよ」
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