唐突

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唐突

「あなた、今日は早く帰れる?ちょっと大事な話があるの…」 普段は陽気な夏子が真剣に言った。 少し不安や嫌な予感を覚えつつ答えた。 「分かった。7時頃に帰ればいいか?」 夏子は続けて言った。 「出来れば家じゃなくて外がいいわ。子供達がいない所で話したいから」 「分かった。じゃあ赤坂の『ヒトサラ』に19時でいいかな?」 赤坂の『ヒトサラ』は夏子お気に入りの店で、結婚記念日やお互いの誕生日なんかに使っている店だ。 .
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