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悪い方の予感だけは本当によく当たるもんだな。
逆にそっちしか当たらない。だから人生は面白いんだろうな。
信じてもらえるかどうかは甚だ疑問だったが、この頭の良い夏子という女に対して中途半端な言い訳は通用しないと思った。
俺は約2時間かけて夏子に『夢の中だけの俺の家族の話』をしたんだ。
夏子は怒りも笑いもしなかったしバカにもしなかった。
ただ、一言こう言った。
「あなた、近いうちに病院に行きましょう!」
「銀座時代のお客様で、○○大学病院の心療内科の教授がいるの。
明日すぐ連絡して予約を取るから一緒に行って!」
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