10話 一瞬の夏、一生の記憶

3/49
114人が本棚に入れています
本棚に追加
/334ページ
「すげーなこの人たち。2年生で46発とか、プロ注目とか」 「本当だね。毎日一生懸命練習してるんだよきっと」 唯斗と春菜は記事を読んでそう言った。唯斗は、甲子園でこんな人たちと対戦してみたいと思った 「しかし、暑いよな。来週から7月か…そろそろ夏の大会のメンバー発表だな」 優飛がそう言うと、3人はなぜかしんみりとした雰囲気になった 「早いよな…3年生と野球できるの長くて2カ月くらいか…」 唯斗が呟いた 「本当だよな。思い出は殆ど無いけど、良くしてもらってるもんな」 「そっか。私、まだ入部して1カ月経ってないけど増井さんともうお仕事できないんだよね。もっといろいろ教えて貰いたかったな」 変な空気になってきたので、優飛が空気を変えようとする 「そういえばさ、高校野球の夏といえば強化合宿だけど、そんな話全く出ないよな」 「あ、確かにそうだよね。マネージャーの私も聞いたことないよ」 3人は今日の練習で聞いてみることにした
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!