10話 一瞬の夏、一生の記憶

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練習が始まり唯斗はバッティング練習のとき高木さんと同じグループになった 「おい、片桐。俺とトスバッティングしねえか?」 「は、はい!お願いします!」 唯斗は高木さんとトスバッティングをはじめた カンッ! カンッ! 高木さんは、強くて鋭い打球をネットに飛ばしている。高木さんが打ち終わると、ボールを拾い集める。そのときに唯斗は、合宿について聞いてみようと思い高木さんに話しかけた 「あの高木さん。なぜうちの野球部は合宿が無いのでしょうか?」 すると高木さんの表情が変わった 「あー、ついに聞かれちまったか。実はな、何年も前は合宿があったらしい。でも、合宿場でうちの選手だった1年生が自殺したらしいんだな」 その話を聞くと唯斗の背筋がゾクゾクとした。東教大附属には、部活が合宿するための合宿場がある 「う、嘘ですよね…?」 「嘘じゃねえよ。先輩に合宿中いじめられたらしく、それで合宿場のトイレで」 おい!高木、片桐!早く集めてトスバッティングしろ! 岡監督が2人を注意する。高木さんと唯斗は返事をすると話を辞めてボールを集める
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