10話 一瞬の夏、一生の記憶

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練習が終わり、グラウンド整備で選手たちがいつものようにテキパキと整備する。唯斗は、雨天ブルペンの整備をやっていた。すると、笠原さんがやってきて隣のマウンドの整備をはじめた 「あ、あの」 唯斗は、笠原さんのもとへ行き話しかけると笠原さんが唯斗のほうを振り向いた 「先程は、ミットを持って行くのが遅くなりすみませんでした」 唯斗は、さっきのことについて改めて謝罪した 「もういいよ別に」 笠原さんは、唯斗を許した 「だけど、ピッチング練習のとき受けたけど、お前コントロールいいよな」 今日のピッチング練習のキャッチャーは、笠原さんだった 「はい、ありがとうございます」 「ただ」 笠原さんは続けた 「変化球がカーブとスプリットだけなのはもったいないよな」 笠原さんはそう言った
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