番外編 私のスタートライン

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「そっか!じゃあ早く入ろうよ」 ロングの女子生徒が、お下げ髪の女子生徒の腕を掴んでドアを開けました 「え!?ち、ちょっと待って!まだ心の準備が…」 パーー! パ、パ、パ、パ、パー! お下げ髪の女子生徒は、思わず立ち止まりました。ドアを開けた瞬間、様々な楽器の音色が耳や心になだれ込んできました 「あれ?もしかして君たちも新入生?」 すぐ隣にいた女子部員が2人に声をかけました 「はい!見学に来ました!」 ロングの女子生徒がそう答えます 「そっか。じゃあ、向こうの隅にあなた達と同じ1年生がいるから、ちょっと待っててもらえるかな」 女子部員の人が指差した先には、20人ほどの生徒が椅子に座っていました (うわ、もうあんなに希望者の人いるんだ。なんかまた心配になってきたな…) ガラッ! ドアが開く音がしたので、振り返ると40代くらいの女の人が立っていました こんにちは! こんにちは! 部員の人達は、その女の人が入って来ると、練習の準備をやめ、立ち上がって挨拶しました
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