店長とJK

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「……店長?落合店長、何かガクガクしてますけど大丈夫ですか!?」 「はいっ!!」 キーボードを打つ指が止まり、再び夢の世界へ落ちかけた時だった。 私の肩を軽く叩き、心配そうに顔を覗かせる彼女の存在に気づいたのは。 危うくまた寝落ちしそうになった私は、すぐにうとうとしていた目を開き顔を上げる。 「あ、片桐さん……」 私を睡魔から救ってくれたのは、うちのアルバイト店員である片桐 雛乃ちゃんだった。 「咲良先輩が店長お疲れだって言ってたので、心配で……。最近働き過ぎですよ、店長……」 「ああ、咲良ちゃんにも寝てるとこ見られちゃったんだよね。恥ずかしい。片桐さんは、もう上がりだっけ?」 「いえ、今は15分休憩貰いました。……あの、ここで休憩してもいいですか?」 「え?別に構わないけど、狭くない?」 「大丈夫です!」 基本的このバックヤードは店の備品置き場であり、兼私の作業スペースとして利用している。 だからバイトさんの休憩は此処じゃなくて、もうちょっと広いスタッフルームを使うんだけど。 ……まぁ別に本人がここ使いたいって言うなら、拒む理由はない。 「失礼します」 律儀に一言断ってから椅子に腰かける彼女は、まだ高校一年生だと言うのに非常にしっかり者で真面目な良い子だ。 しかもこれがまた美少女だって言うんだから、もううちの店の名物看板娘のようになってしまっている。 社交性もある為、アルバイト仲間だけでなくお客さんにも大人気だったり。 ……こういう子が生まれながらの勝ち組っていうのか。納得。
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