Ⅱ 思い出

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「もう喋っていいぞ!アスラン!ほら!空見て見ろ!すげぇぞ」 そう言われ、ゆっくりと空を見上げる。空には満天の星空が見え、星が流れていった。 「うわぁ~!綺麗だね!夜のお空ってこんなにキラキラしてるんだ~!」 窓から夜の外は見ていたが、ここまでの星空は窓越しには見えなかった。アスランは初めて見る星空に感動していた。 「ああ。キラキラしてるのは星だな。知ってるか?船に乗る人は星を見て迷わない様にしてたんだって」 「そうなの?じゃあボクもいつかは星を見て船に乗るんだね!」 「アスランはいつか船に乗るのか?」 エルドラはゆっくり芝生の上に寝転がった。アスランもその隣にゴロンと横になった。 「うん!いつかとおさまの船に乗って色んな国に行きたい!」 「じゃあ、アールトンにも来れる様になるな」 エルドラに言われてハッとした。 (そうか!船に乗ればエルの住んでる街にも行けるんだ!) 「じゃあ!大きくなって船に乗ってエルに会いに行く!」 「じゃあ、オレも大きくなったら父さんみたいな宝石商になってナギに必ず来る!」 二人で将来の夢を話して笑った。 「また、必ず会おうな。その時はこうやって星空を一緒に見よう」
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