Ⅱ 思い出

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「うん!約束だね」 「絶対だぞ!」 星空の下で交わした秘密の約束。約束を交わしたら何だか寂しくなくなった。またいつか会えると思うと寂しくない。 しばらく無言で星空を見上げていると何だか安心して眠くなってきた。 「エル…お部屋もどろう。眠くなっちゃった…」 「そうだな…オレも眠くなってきた。ランタンも消えそうだからそろそろ戻らないと…」 そう言ってエルドラは起き上がりアスランに手を差し伸べた。 「また、部屋に戻るまで喋っちゃダメだぞ!」 伸ばした手をしっかり握り、無言で部屋まで戻る。 やっと部屋まで着いたら二人は眠れないと言っていたのが嘘の様にベッドに横になった瞬間に寝息が聞こえてくる。 また会える約束に安心して眠りについた… 別れの朝。 アスランは涙をぐっと堪えてエルドラと別れた。 「いいお友達が出来たね…アスラン」 「うん。とおさま…ボク…とおさまの船に乗れるようになりたい」 「じゃあ、お勉強もいっぱい頑張ろうな」 アスランはいつか会いに行くという夢に向かって歩きだした。 それから…15年経った…
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