Ⅳ 悲しい決断

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次の日の朝には母の容態も安定した。 「アスラン…ごめんね…」 母の顔色も良く、アスランも安心した。ちゃんと薬が効いてくれたみたいだった。 「母さんが落ち着いて良かったよ。じゃあ行ってくるよ」 アスランは母に心配をかけないよう、笑顔で外に出かけた。仕事が終わり、アスランは公園のベンチに座り腕を組み、これからの事を考える。 (薬は数日分ある…1日分で銀貨1枚か…キャンドルを売り行っても薬代には全然足りない…夜も働くしかない…) 夜も働いてキャンドル売りより稼げるとなれば…男娼になる以外の選択肢がないかアスランは必死で考えたが…何度考えてもそれ以外の選択肢が見つからなかった。 (やりたくない…こんな事したくない…でも…でも…しないと母さんが…) 結局、母の命には変えられないという答えになった。 日が沈み暗くなり始めた頃、アスランは意を決して路地裏に向かった。     
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