Ⅵ 最後の夜

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エルドラはキャンドルの灯りを吹き消し、隣で眠る人の温かさを感じながら眠りについた。 ◇◇◇ まだ暗い部屋の中、アスランは目を覚ました。 隣には静かに眠るエルドラの姿がある。普段の後ろに流す髪は下ろされ、いつもより幼く見える。アスランは寝顔にそっとキスをする。 起こさない様にそっとベッドから降り服を着替え、ベッドサイドにあるテーブルの袋を取る。今日の袋はいつもより重たく感じた。 ドアまで歩き、もう一度ベッドの方を振り返る。 「会えて嬉しかった……愛してる…エル」 アスランはそっとドアを開け、部屋から出て行った。
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