Ⅶ 手紙

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導き出した答えに愕然とする。『どうしてだ!何で俺は!俺は!』とテーブルを何度も叩く。手には血が滲み始めていたが、痛みを感じない。余りの物音にテラス席にいたカイエンが走ってくる。 「何されてるんですか!エルドラ様!血が滲んでるじゃないですか!何があったんですか!」 「煩い!黙れ!クソっ!…どうしてアスランが…あんな事に……おい!ルズベリッジに戻るぞ!アスラン!どうしてだ!」 「無理です!この列車は途中の停車駅まで止まりません!一体どうしたんですか?落ち着いてください!」 「煩い!クソっ!離せ!戻るぞ!」 暴れて暴言を吐き荷物を持って出て行こうとするエルドラにカイエンは落ちていたワインのボトルを開けてエルドラの頭にぶっかけた。 髪からワインが滴りシャツやスーツ、エルドラの身体をぽつぽつと赤い斑点で染めていく。 「カイエン………………何をする?」 「頭を冷やせ!って言ってるんです!何があったか知りませんが、そんな格好で外に出れませんよ。そんな格好で列車を止めてルズベリッジに戻ったところで不審者として通報されるだけです。会いたい人がそんなワインまみれの不審者相手にしてくれますかね?」 カイエンの言葉に少しずつ頭が冷静になってくる。     
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