【エッセイ】３１１備忘録２０１８

３１１ 私は

　今日は３月１１日です。日曜日でもあるので、きっと家族で楽しい時間を過ごしたり、一人ゆっくりと日頃の疲れを癒したりしているかもしれないですね。私はこれを書いたら舞台を見に行く予定です。
　さて。エブリスタではすぎまる８７という名前で投稿しています。プロフィールなどでわかると思いますが、沖縄在住で、本業はナレーター・朗読者です。USTで怪談番組を配信、怪談朗読をしていますのでどこかでつながっている方もいるかもしれません。書くこと…は、現在の立場ではプロとして仕事を受けていますが、文筆家としてはまだアマチュアです。
　今回は東日本大震災の備忘録を書いてみようと思います。
　東日本大震災が起きて、今日で７年。あっという間なのか、まだ７年なのか。よくわからないです。あの日、私はfm那覇というコミュニティラジオの生放送中でした。今は放送スタイルが変わりましたが、当時は常に音楽が流れていて、音楽の川の中にぽつん、ぽつんと浮島のように番組が差し込まれるという作りでした。ゲストを待つ間、音楽を聞きながら番組のブログを更新していると、ツイッターのタイムラインに東京の知人のツイートが上がりました。
「地震だ」
「かなり大きい」
「まだ揺れている」
　これだけだとどれくらいの規模かわからず、私が「東京、大きな地震があったみたい」というと、スタッフも「へーそうなんだ」という感じでした。そうこうしているうちにゲストがやってきて放送へ入りました。４０分後、ブログを上げようとパソコンの前に座ると、ツイッターのTLやネットニュースの様子がおかしい。ようやく東京の地震はどうやらかなり大きな規模らしいとなり、情報収集が始まりました。
　震源地は東北。大きな津波が押し寄せ、街を飲み込んでいる映像。繋がらない電話。事の大きさはわかるのですが、だからこそどうも現実感がありませんでした。
「沖縄も津波の可能性があるんじゃない？」
　急ぎ気象台の情報をまとめ、津波情報を放送したことは忘れられません。
　そこからはテレビやラジオ、ネットで情報をチェックする毎日でした。枝野さんが強張った顔で記者会見に応じる姿、覚えています。放送の世界もガラッと変わりました。日本経済の力関係を見るような場面もたくさんあったと思います。