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……嫌な予感。
途端、キュウルルッと巻き戻される俺達の行動。
花瓶を抱えて転び、再び起き上がり後ろ向きで走る青瓢箪。
支えも無く宙に浮いた十五キロの花瓶は所定の位置へ。
俺を靴を取り上げ両手に装着。
戻して後ろ向きに階段を昇る。
え、待って。これって逆転? 繰り返されるパターン?
確かに、タイムマシンって聞いたぞと思う間もなく、白亜の豪邸から奴が。
「今日は特別な日だぞおおおっ」
そこからッ。
あああ、叫ぶ顔が引きつってる。
つまりは打つ手なし?
俺の身体も同じ行為を繰り返す。
階段を降り、タイミングを見計らい両手に装着した靴を前方に突き出す。
イヤアアアアアッ。
意思に反して体が言う事聞かねええッ。
確かに奴は金持ちよ。
顔も頭も良い。
スタイルもモデル並みの八頭身。
少し変わった性格が可愛いって女子にモッテモテ。
それでやっと作った彼女も、奴の取り巻きになるって離れて行ったの数えれんよ。
殺意、沸いたさッ。
でも神様ッ。
もう殺意は抱かねえから、助けてえええええッ。
こんな特殊で特別な繰り返しはゴメンだあああああッ。
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