第十四話 決戦の準備

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義之はあるものをネットで探した。 哲夫の話を聞いた今となってはどうしても必要なものだ。 「これなんかいいんじゃねえか?」 哲夫が画面を指差す。 「大きさも問題ないな」 義之も満足そうにうなずくと早速取扱店に連絡した。 一通り必要なものを検索してからレンタカーで軽トラを借りて近所の酒屋から台車を借りてきた。 運び込む先はもう決まっている。 哲夫に運転してもらい目的地に着くと購入したものを運びこむ。 これが大仕事だった。 「気持ち悪いところだな…… 東京だろう?ここ」 哲夫が額の汗をぬぐいながら言う。 「ああ。昔、友達と肝試しとかできたことがあるよ」 義之が台車を押しながら答える。 「ここは夜来たらマジででそうだな……」 「早く運びこんじまおう」 「だな」 義之と哲夫がいる場所は都内にあるもと精神病院だった場所だ。 だいぶ前、義之が中学生くらいの頃からはすでに閉鎖されていた。 病院はかなり旧く、戦争前からこの土地にあったらしい。 しかし建物は改装したのかそうした面影はない。 こういう場所には無責任な噂があとからついてくる。 『戦争のときは実験施設だった』 『人体実験をしていた』 『何人も死んでいる』 そのうちに 『幽霊がでる』 という話になった。
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