最終話 それから

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とあるマンションの一室で男女がパソコンで作業をしながら話している。 「そう!で、ホームページに入ったら音声が流れるようにして」 「この呪文みたいなのが流れれば良いんだろ?」 どうやらホームページを作成しているようだ。 「うん!あとはこの画像を貼付けてね」 イラストを手渡す。 「これなんのサイトにするつもりだよ?なんか怖いぞ」 「オカルト系。私が好きなの知ってるじゃん」 女が男に手渡したのは、黒い服を着て斧と盾を持っている人のイラストだった。 男が画像をスキャンする。 女はバッグを持つと出かける支度をした。 「ちょっと先生と会ってくるね!」 「ああ。帰りは電話くれよ」 「うん」 「そういえば、このイラストってあれに似てるな!前に流行った首切り魔に。でもこいつは噂で聞いたのと違うな……これってなに?」 男が尋ねたとき、女はもう玄関の扉を開けて出ていってしまった。 その女は美樹だった。
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