青年と妖精
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やがて青年の想いは通じ、二人は恋人になった。 それを知った妖精は我が事のように喜んだ。その小さな胸が強く軋んだのは確かだったが、口にした祝福の言葉もまた、紛れもなく彼女の本心だった。 青年が笑ってくれるなら。たとえ自分に向けられたものではなくとも、その笑顔が長く、永く続くようにと、彼女は願った。 ――妖精のそんな切なる願いさえ、月には届かなかった。 娘が重い病に倒れたのだ。
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