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私の名前は、皆川和葉…どこにでもいる、普通の大学生だ。
高校まで、普通に友達と何気ない会話をしたし、大学受験も必死になって受けた。
ただひとつ、何で、教師を目指そうと思ったかは、実のところ…わからない。
私の母親が、有名な学園の教師をしており、今や、有名学園の顔とまで言われているからなのか…高校の進路指導の先生が、その道を進めた。
私は、それに流されただけ…。
「…流されて教師になろうなんて、変な話…なにやってるのかな、私…」
つい、そう呟いてしまう。
やりたいことがあればそれをすればいい…でも、それがなくて悩む自分が、少し、惨めにも思えてしまい、余計に悩む。
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