一 死後の世界

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一 死後の世界

ここは天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、そして地獄道で形成される六道に住んでる者が死後に訪れる世界、冥界。 人間道に住む者達の言葉で言えば、あの世と呼ばれる世界だ。 そして冥界は、かつて住んでいた世界とは別の六道の世界へ結びつけるゲートでもある。 例えば、修羅道から何者かが亡くなり、冥界に訪れたとしよう。 すると、近いうちに彼に対する裁判が始まる。 その名前は閻魔裁判。 裁判の内容……それは生前の行いだ。 生前に善い行いをすれば生前に住んでいた修羅道よりも上位に位置する人間道に転生する事が出来るが、仮にその善い行いがある程度の基準値を超えれば人間道よりも上で六道の中でも最高の位である天道に転生する事が出来る。 しかし、逆に生前に悪い行いをした場合は、修羅道よりも下位に位置する畜生道に転生する事になり、更にその悪い行いがある程度の基準値を超えたら最悪の場合、最下の位である地獄道に叩き落される事になる。 そしてその閻魔裁判で、彼の生前の行いが善いものなのか悪いものなのか……更にそれらを元にどの六道に転生させるのか等を全て判断するのは冥界の主、ヤマ・ラージャ。
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