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「おいっすー美優ー」
「やっほー柚子叔父さーん」
「「いえーい!」」
「ああ、柚子。良く来たな」
「こんちわっす!美樹(みき)さん」
玄関にいた男性は、柚子。
彼の弟で、美優の良き遊び相手…もとい相談相手でもある。
「車、もう近くに回してあるんで!」
「ああ、ありがとう」
「ういっす!」
「柚子叔父さんっ!
また今度ダーツバーに連れてってね!?」
「おうっ!
今度はプロが出入りする店に連れてって」
「…柚子」
「はっ!はいっ!
天地天命に誓ってふしだらな行為はしてませんっ!」
「そっ、そーよママっ!
私と柚子叔父さんはそんな関係じゃないんだからっ!」
「…今度私も連れて行ってくれ。
プロと一回やってみたかったんだ」
「う、うっす!
勿論ですっ!」
♪
お弁当の準備が終わり、重箱を風呂敷で包んでいると、またリリリーン、リリリーンと玄関のチャイムが鳴
「やっほーーーーっ!」
り終わる前に私に突っ込む人がいた。
「んぐっ」
どふっと良い勢いで脇腹に突っ込まれたせいで口から変な音が漏れる。
「美樹会いたかった会いたかった会いたかったーーーーっ!」
「わ、私も会いたかったよ。花梨(かりん)」
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