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いつからだろう?
人が、空に夢を馳せて、空を眺めてから……沢山の星が私達を中心に幾度と無く回り回った。
時代が、時を重ねて、多くの人が世代を作り。
気付けば、人は、空に居て、そして、そこに夢を馳せる事は無くなった。
ここは地球衛星軌道上にある大型人類居住型衛星、通称「コロニー」。
発達した人類が増える事を辞め、地上に住む理由を失うと……彼等は空に住む様になった。
もちろん夢や希望が無いって訳じゃないし、皆生き生きと暮らしているよ?
ただ、そうであった方が能率的だとか、合理的だとかそういう理由だったと思う。
一部の人々を残して空に上がった私達は、地上に残る人々と僅かに交流を残しながら今も僅かに地球に依存しつつも何不自由無い生活を送っている。
管理された人数制限下でだけど、私達は昔と何ら変わらない人間としての営みを許されている。
子供が育ち、学校に通い、友達と遊び、学び、そして成人して、皆の為に働く。
私達はそんな時代で、今も人として生活してる……!!
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