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2.就職先見つかりました
実質、「最後の晩餐」とも言うべき最終フリーの日……アリカは半分諦め気味で、最後の自由を楽しむ為にシャフトボード……公共用の個人輸送台、棒みたいな乗り物に乗って別の街に向かったの。
彼女達が住んでいたのは居住区。
その隣のフロアにあるのが目的地の遊回区……簡単に言えば色んなレクリエーションがある街ね。
普通に就職して、普通に働いてれば休日があるのでこういう場所に訪れる事は出来るけど……強制就労所に通う者はそんな自由は与えられない……仕方ない事だけど。
「あー……どっかに就職先落ちてないかなぁ」
そんな事を呟いて……シャフトボードに乗った私の髪を巻き上げる空気の感触を楽しみながら走ってた。
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シャフトボード
鉄の棒を曲げて作ったような簡素な作りだけどハイテク技術は満載。抵抗無しで道を走れるし、それ用のルートと安全対策が施されてるから事故は殆ど無いんだ。
聞いた話だと、反重力なんとか、融気性なんちゃらっていう技術が組み込まれてるんだって。
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