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第2章 彼女との出会い
彼女とは僕が15の時に同じ高校で同級生として出会った
クラスも一緒になった事はあったが話すことはほとんど無かった
特別な事は何も無いまま大学へ
偶然にも同じ大学で驚いた
実は
高校の時から恥ずかしながら彼女に恋心を抱いていた
もちろん自分に自信が無く
話しかける事すら出来てなかった…
高校の時に席が隣同士にはなっていたが
毎回 挨拶程度で終わってしまう
でも そんな僕は
こんな日常でも神様からの最高の贈り物だと思っていた
何もない僕だからこそ
つまらないこの生活に刺激をくれたのだと勝手に感謝をしていた
そんな僕が大学になりこのままでは嫌だと思い勇気を振り絞って彼女に話しかけてみることにした
いざ彼女を目の前にすると凄く緊張して何から発していいか分からなかった
だけど彼女はそんな僕に気付いて
何も警戒せず優しく挨拶をしてくれた
そして
まさかの彼女から話を振ってくれたのだ
たったそれだけなのに
こんなにも幸せだったのかと…
嬉しすぎる気持ちが溢れそうで
自分の好意が彼女にバレそうで少し怖かった
でも
帰ってから一人で振り返ると
あんな幸せな事は無いと
ついニヤけついていた
彼女は凄く他人に気を使えて
とても明るく優しく笑顔がまた素敵で
最高に可愛らしい人だった
本当に完璧な女性なのだ
そんな彼女に実はずっと彼氏がいて
話すを聞く度に僕とは真逆の存在で
聞けば聞くほど彼女と結ばれるなんて
夢にでも思っては絶対にダメだと
いつも現実を叩き付けられていた…
ただそれでも彼女と話したかった
どんなに手の届かない相手だとしても一瞬の幸せを選びたかった
隣で笑顔を見れるだけで満足だ
大学にいる間はかなり彼女と会話が出来て本当に色んな話をした
とても幸せな時間だった
会話が苦手な僕でも
彼女がリードをしてくれて話が尽きたことは無かった
僕や彼女の趣味
将来なにになりたいか
その会話の中で就職したい会社が偶然にも一緒だった事
お互いに驚いていたけど凄く嬉しかった
僕はもう、、、彼女に夢中だ
彼女は僕に
「一緒に採用されようね」って「約束だよ」となんとも言えない笑顔で小指を差し出し二人で指切りを交わした
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