第1回心の処方箋 -カウンセリングルーム-

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「うん、大体だけど分かったよ。」 チャラい割に(まだいうか)、彼は話をきちんと聞いてくれていた。 そして、 「凛さんは僕が担当する。」 と、突然言い出した。 まぁカウンセラーには違いないから大丈夫なんだろうが…。お茶を出してくれた女性のほうが「それっぽい」のだが。 「凛さんそれでね。今から僕が言う事を信じてほしいんだけど。」 彼は急に真面目な顔つきになった。 「なんでしょう。」 私は真面目な話だと思い、思わずかしこまった。 なんだろう、時間をかければ治りますとか、一緒に頑張りましょうとかそういうのだろうか。 そして、彼は少し躊躇った後にこう言った。 「僕、死神なんだ。」
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