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「うん、大体だけど分かったよ。」
チャラい割に(まだいうか)、彼は話をきちんと聞いてくれていた。
そして、
「凛さんは僕が担当する。」
と、突然言い出した。
まぁカウンセラーには違いないから大丈夫なんだろうが…。お茶を出してくれた女性のほうが「それっぽい」のだが。
「凛さんそれでね。今から僕が言う事を信じてほしいんだけど。」
彼は急に真面目な顔つきになった。
「なんでしょう。」
私は真面目な話だと思い、思わずかしこまった。
なんだろう、時間をかければ治りますとか、一緒に頑張りましょうとかそういうのだろうか。
そして、彼は少し躊躇った後にこう言った。
「僕、死神なんだ。」
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