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今日は久々に彼女と会う
「久しぶり!元気だった?」
『まぁね、そっちは?』
「…う…うん、まぁまぁ」
『なんだよそれ、今が一番幸せな時だろーが』
「う…うん」
『マリッジブルーかぁ?しっかりしなよ』
「あの…ね…」
彼女の大きな瞳で見つめられ少し焦る
「今まで…彼のことで沢山相談に乗ってくれて…ありがとう…」
『あ…ああ、んで式はいつよ?』
彼女は瞳を反らし
少し間を開けて話し始める
「…別れ…ちゃった…」
『!?なんで!!』
「あたしね…沢山考えたの……あたし本当にあの人のことが好きなんだろうか…って」
『好きに決まってんじゃん、お前頑張ったじゃんよ!』
彼女はうつむいて
そして私を真っ直ぐ見つめ言う
「…違うの……違ったの……」
『……』
「私が……私が本当に好きだったのは…
視界の右下に
赤い「点滅○REC」が表示された
END
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